2024年2月13日、スノーピークの本決算発表がありました。
決算内容(2023年12月期)
売上高は前期比16.4%減、営業利益は同74.3%減、純利益は同99.9%減となりました。
要因としては
- アウトドアブーム失速や記録的猛暑による商品の売り上げ減少
- 全社員のベースアップなどによる販管費増
- 国内および海外拠点の減損損失計上
以上が主な理由です。
もともと一年前の2023年2月13日に発表していた通期予想はかなり強気だったのですが、約半年後に大幅な下方修正を発表し、減損損失を除けばほぼ修正通りの結果になりました。以下に決算予想の経緯を記載します。
わずか半年でこんなに業績予想が変化するとは・・・
誤算
誤算①新型コロナの5類移行がこんなにインパクトを与えるとは思わなかった
物珍しさでキャンプやグランピングを体験してみたもののそこまでハマらなかった人たちは、2023年5月からの5類移行によって通常の旅行へ回帰してしまいました。ちょうど業績に陰りが見え始めた時期と重なります。
以下は主な旅行形態を種別にまとめたものです。
キャンプ旅行客は民宿やビジネスホテルへ回帰し、お試しでグランピングを利用していた富裕層たちはリゾートホテルや旅館へ回帰している傾向があるようです。
誤算②初心者キャンパーたちがこんなに早く道具を売ってしまうとは思わなかった
フリマサイトやリサイクルショップに中古キャンプ用品があふれかえってしまい、新品が売れなくなったと思われます。しかも新品は2023年に一斉値上げをしたので余計に価格差が目立つ事に。
以下はスノーピークの代表的なテント「エルフィールド」の公式販売サイトです。新品価格は87,780円となっています。
以下はフリマサイトの中古品価格です。状態の程度はあれど3万円くらいでガンガン成約しています。
ざっと5~6万円の価格差があります。私が購入検討していた2021年頃はどんなにボロボロの中古品でも5万円以上はしたのに。今は3万円出せば手に入るんです。短期間でこの値崩れは驚きです。そりゃ新品は売れなくなりますよね。。
明るい兆し
コロナ禍でアウトドアの楽しさに目覚めた人たちは少なからず継続しているようです。ソロキャンプや冬キャンプなんていう言葉も定着してきました。冬のキャンプ場は「人が少なくて静か」、「虫がいない」などのメリットもあり、このタイミングを待っていた人たちも間違いなく存在します。
このコロナ禍がボーナスタイムだった事を自覚して、新たに獲得した顧客層を手放さないよう引き続きブランド戦略を構築しなおす事で再び成長軌道に乗れると信じています。
我が家ではスノーピークのテーブルとテントとランタンと・・・
いまだに活躍しています!
そういえば先日、新潟県三条市からふるさと納税の返礼品が届きました。スノーピークのチタンマグ2個セットです!
品質が良いので家と職場で活用しています
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