2021年に入ってから様々な食品の価格が上昇しています。今回はコーヒーの価格が上昇している理由を考えてみました。
コーヒー各社の値上げ情報
①AGFレギュラーコーヒー値上げ、店頭価格の上昇幅は20%程度か(2021年8月6日、食品新聞より)
味の素AGF社は3日、10月1日の納品分からレギュラーコーヒーの価格を改定すると発表した。
②キーコーヒーがコーヒー製品値上げ、生豆相場高騰・円安などで店頭価格20%上昇見込、10月から(2021年8月6日、食品産業新聞より)
キーコーヒーは8月6日、コーヒー製品の価格を10月1日から改定すると発表した。生豆相場高騰と円安などが要因だ。これにより、家庭用では「プレミアムステージ」など主力製品の小売店の実質店頭価格が20%程度上昇する見込み。なお、業務用製品の納入価格および、全国の直営ショップでの店頭価格も順次改定するという。同社がコーヒーの価格改定を行うのは7年ぶり。
モノの価格の決まり方
モノの価格というのは需要と供給で決まります。
コーヒーの需要とは消費量のことです。コーヒーの供給とは生産量のことです。
価格について知るにはこのあたりを理解する必要があります。
コーヒーの消費量の推移
いい感じに上がっていますね。コーヒーを消費する人が増加しているのか?もしくは一人あたりの消費量が増加しているのか?もしくはその両方なのでしょうか。世界全体の生活水準が上がるにつれて嗜好品をたしなむ人々が増加していると考えられます。その証拠に世界最大のコーヒーチェーン「スターバックスコーヒー」の店舗数は2010年の16,000店から2020年には32,000店と10年で2倍に増加しています。
コーヒー豆の生産量
コーヒー豆の世界の生産量も右肩上がりになっています。
2015年889万トン
2016年940万トン
2017年936万トン
2018年1041万トン
2019年1003万トン(2015年比12.8%の増加)
最大産地ブラジルの動向
降雨不足などにより世界最大産地のブラジルが減産予測と見られています。ブラジルの生産量は世界全体の3割以上を占めており、市場に与えるインパクトは絶大です。
コーヒー豆相場に参加している投資家はこういった情報に敏感です。減産の見込みを予想すれば価格のつり上げを狙って買いを仕込みます。
ブラジル産が高騰したら買い手はアフリカや東南アジア産のコーヒーにシフトし、そちらも値上がりするといった構図になっています。
今しばらくの間は高騰した状態が続くと思われます。
個人ができる事
①株主優待
コーヒー関連商品をいただける株主優待があります。
ダイオーズ
【証券コード】4653
【権利月】9月末
【優待内容】300株以上でコーヒー100杯分、1000株以上でコーヒー400杯分
【株価】998円(2021年12月3日時点)
【優待獲得に必要な金額】998円 × 300株 = 299,400円
キーコーヒー
【証券コード】2594
【権利月】3月末・9月末
【優待内容】自社製品詰め合わせ(100株以上でコーヒー1000円分など)
【株価】2,002円(2021年12月3日時点)
【優待獲得に必要な金額】2,002円 × 100株 = 200,200円
ユニカフェ
【証券コード】2597
【権利月】12月末
【優待内容】自社製品レギュラーコーヒーセット(100株以上で2000円相当など)
【株価】1,022円(2021年12月3日時点)
【優待獲得に必要な金額】1,022円 × 100株 = 102,200円
②ふるさと納税
ふるさと納税の返礼品も有力な選択肢になります。
ふるさと納税サイトで「ドリップコーヒー」と検索すると500件以上ヒットします。
特に人気なのが大阪府泉佐野市や泉南市へ寄付するといただける吉田珈琲本舗のドリップコーヒー詰め合わせです。
以下の記事で紹介しましたが、味とコスパがとても優れていると感じました。
以上、いろいろな方法を駆使してこの物価高騰危機を少しでも緩和できるといいなと思います。
何かお役に立てる情報がありましたらまた発信していきます。
お読みいただきありがとうございました☆彡
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