2021年8月12日、DM三井製糖ホールディングス(2109)から株主優待品が到着しました。
2021年の優待品の内容
すっごいボリューム!!
合計10種類の商品が届きました。
内容はグラニュー糖、上白糖、三温糖などおなじみのものからてん菜糖、パラチノースを含有したスローカロリーシュガー、氷砂糖など珍しい製品もあります。
でもいくつか違和感が…
違和感①
あれ?砂糖じゃないものが入っている。。
これはまさしく塩(salt)ですね。裏面を見ると販売者は三井製糖になっています。
お塩も販売しているとは知りませんでした。
違和感②
ん?三井製糖と言えば“スプーン印”ですが、違うマークの商品が入っている。。
そう、“ばら印”です。こちらは大日本明治製糖という会社のマークなのですが、なぜ他社製品が混じっているのかといいますと、
三井製糖は2021年4月1日より大日本明治製糖と経営統合し、新たに「DM三井製糖ホールディングス(株)」として生まれ変わったのです。
それで今回の優待品より盛り込まれているのですね。(ちなみに今回の優待10品中3品がばら印でした)
製糖業界再編について
三井製糖は製糖業界の国内第一位の企業でした。大日本明治製糖は製糖業界の国内第二位グループに属する企業でした。
どの業界でもそうですが、業界の一位と二位クラスが経営統合するというのは本来ならあり得ないレベルの業界再編になります。これによりDM三井製糖の市場シェアは40%を超すとの情報もあります。
当面は三井製糖(スプーン印)と大日本明治製糖(ばら印)それぞれのブランド商品は存続していくようです。しかしながら将来的にそれぞれのブランドで展開している似た商品は徐々に統合していく事は間違いないでしょう。そこには製糖業界を取り巻く厳しい市場環境が関係しています。
製糖業界の今後は?他社の動きは?
日本国内の砂糖の消費量は年々減少しており、製糖各社は共同生産するなどして生産効率を上げて乗り切ってきました。ただそれもそろそろ限界に達しようとしています。詳しくは別の記事でまとめたいと思いますが、1970年代に年間280万トン程度あった砂糖の生産量は2020年には180万トンを切る程に減少しています。また2021年はブラジル産粗糖の減産観測などで二度にわたって値上げを実施しています。価格が上がれば今後ますます砂糖離れが加速していく恐れがあります。製糖各社の危機感が表れるのも当然のことです。
今後、その他の中堅製糖メーカーがどのような動きをするか注視する必要があります。
それではまた。
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